プラセンタの純度と含有量について
プラセンタには純度が存在するって知っていましたか?
プラセンタは馬や豚、魚、植物などから抽出されますが、抽出過程においてプラセンタ以外のものが加わってしまうと当然純度が低くなります。
プラセンタで純度100%と明記している商品は意外と少なく、コストメリットを考えて、プラセンタを薄めて使用していることもあるんです。
プラセンタ商品を購入するときは純度もチェックポイントのひとつ。
■プラセンタの抽出方法で栄養成分が壊れる?
プラセンタを化粧品やサプリメントで使う時はプラセンタの原料からエキスを抽出する必要があります。
プラセンタの抽出方法は大きく分けて4種類に分類され、それぞれメリットやデメリットがありますので簡単に紹介します。
●凍結融解法
プラセンタの原料である胎盤を急速に凍結し、解凍するという工程を繰り返してプラセンタエキスを抽出します。比較的低コストでできる方法ですが、この過程で細胞膜が壊れてしまい栄養成分が失われることもあるとされています。
●酵素分解法
酵素を活用してプラセンタエキスを抽出する方法になります。コストはかかりますが、凍結融解法のような温度変化を加える必要がないので、栄養成分が多く取り出せるのが特徴となっているようです。
●加水分解法
胎盤を特殊な酸にひたして、そこからの反応によってプラセンタエキスを抽出します。使用する酸の中には比較的強い酸を使用する場合もあり、胎盤の中にある栄養成分を分解、破壊してしまう可能性もあるとされています。
●ラエンネック製法
臨床試験を元に作り出された、医療用プラセンタのための製法です。酵素の種類、量、温度などの条件を厳密に定め、ヒトの胎盤から栄養成分を壊さずにプラセンタエキスを抽出することができます。
化学技術の発展により、今ではプラセンタエキスの栄養成分をなるべく損なわずに抽出することはそんなに難しくなくなりました。酵素分解法などで抽出したプラセンタを純度100%のまま加工した商品があればとても良いですよね。
■よく記載されているプラセンタ含有量の秘密
現在、多くのプラセンタサプリが販売されています。ホームページなどでプラセンタの含有量を記載されているのをよく見かけると思いますが、実は含有量表記に明確なルールがないので様々な表示方法で記載されています。
いざプラセンタサプリを購入しようと思うと何が良いのか分からず、含有量の表示されている数値が大きい商品だけが基準になっていませんか?
実は、販売メーカーによって含有量の表示方法が違うことがあります。場合によってはプラセンタ原液にアミノ酸を添加していることもありますし、原料の段階ですでに添加されているものもあります。含有量の数値だけではないチェックポイントを持つことが良いでしょう。
もっともポピュラーな表示方法としては「原料換算」というプラセンタエキスの原料となる胎盤を元に計算する方法があります。
例えば3,000mgの胎盤から100mgのプラセンタエキスが抽出されるとします。その場合「含有量100mg」と表記すると消費者にとっては分かりやすいのですが、明確なルールがないため「含有量3,000mg※原料換算」と表記してもいいのです。原料換算で表記した方が、プラセンタが多く配合されているように見えるため、原料換算としての表記がメジャーとなっています。
いかがだったでしょうか?
今回はプラセンタの「純度」と「含有量」にせまってみました。プラセンタは抽出する過程で水やアミノ酸等の別のものが含まれると純度が落ちることを理解いただけたと思います。
また含有量の表示方法にも色々あり、単に含有量の数値だけではなく、色々なポイントをチェックしながらプラセンタサプリを選ぶと良いでしょう。